2019/12

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SGFT030 UNBLEACHED GLOVES SHORT SLEEVE 


綿比率の高いエステル、アクリル、ナイロンの混紡10番糸を使うところまで決まった。

天竺を編みたてていくのだが
当初私の中で「吊り編み機で作りたい」という思いがあった。

このふくらみのある不均一な糸をテンションをかけずに編んでいくと膨らみとやわらかさが強調されるのではないか?と。

そんな私の気持ちを職人さんは一蹴

「なんでもかんでも吊り編みがいいわけではない。
この糸の場合、吊り編みではなくシンカー丸編みで普通に編んだほうがちょうどよいバランスになるはず」


デニムなら反論するかもしれないが
カットソーに関しては素直に聞くしかない。

カットソーに関して
上がってきたものに対しての良い悪いのジャッジは出来るが
製造工程に対して口を挟むほど知っているわけではない。





そんな気持ちも
綿100%ではないという私の中の違和感も

生地が出来上がると消し飛んでしまった。


出来上がった生地。












たしかに
しっかりと編みたてることによって糸の粗野感が程よく抑えられている。

そして独特のネップ感は、綿100%では出せない質感。
かといって綿混率が高いので風合いも損なわない。

そしてヘビーでしっかりとした肉感。(SGFT020,025で使われたインディゴ天竺と同程度の肉厚感)



裏面。





この生地なら

巷に溢れる多くのこだわりのあるホワイトTシャツ。
その中でも差別化でき、SGFとして出す意味が十分にある。


素材が決定した。

 




SGFT030 UNBLEACHED GLOVES SHORT SLEEVE 


思いもかけず軍手というアイテムを使うことになった。


そこで何事も勉強。
軍手を掘り返してみる。

軍手とは軍用手袋のこと。

旧日本軍の兵士が用いたことに由来。

起源は江戸末期。
鉄砲を素手でさわってさびないように手袋をしたとのこと。

海外にも同じようなものはあるが軍手というものに関しては日本独自のものらしい。


「日本独自のもの」
若干グッとくるフレーズ。

軍手の製造過程を調べてみる。
調べるほどに奥が深い。

まず糸を綿100%にするのか、綿とポリエステル、アクリル、ナイロンの混紡糸を使うのかで大きく分かれる。

そこから作られた10番糸を使うのだが
今度はその糸を3本引きそろえていくのか5本引きそろえていくのかで、目の密度が変わる。
7ゲージ、10ゲージ、13ゲージと。
10番糸の変わりに20番糸の双糸を使うとしなやかさが増す。


とのこと。


昔から何気なく使っていた軍手。
多くのバリエがあり、その着眼点はデニムのこだわりにも近い。





軍手の面白さ。

それをカットソーに是非反映させたい。


綿100%の10番単糸
これは通常にも使われる糸
これでは軍手らしさが出ない

綿比率大目のポリエステル、アクリル、ナイロンの混紡10番糸
いわゆる一般的に使われる軍手の糸。
ただ軍手らしさは十分に出る。
これは職人さんから見せてもらったパーカー用の裏毛で実証済み。


綿比率を上げる形で
着込んだときの経年変化をカバーする形をとることになった。


糸は決まった。





















 



SGFT030 UNBLEACHED GLOVES SHORT SLEEVE



生地への過程


軍手の糸を使ったパーカー用の裏毛


職人よりみせてもらう






黒く染められているが
元の糸の粗野な雰囲気が伝わってくる。
パーカー用だからかなりの肉厚感
それ以上に糸の雰囲気からくるふくらみがより重厚にみせる


たしかに雰囲気のある生地
しかしイマイチ抜けた感じは無かった


「この糸を使いカットソーの素材つまり天竺を作ったらどうだろう?」

裏毛で肉厚だからこの軍手の糸が生きてくるのかもしれない。
でも天竺にしたときどうなるのか?単純に知りたくなった。

デニムに比べるとカットソーは素人。

だからこそプロではしない組み合わせを試してみることになった。



 




SGFT030 UNBLEACHED GLOVES SHORT SLEEVE 


ホワイトを出す意味


SGFでカットソーを出す意味

SGFT020 HEAVY AGED SHORT SLEEVE
SGFT025 HEAVY AGED THREE QUORTER

共にインディゴカットだからこそカットソーを出す意味を見出せた


王道ともいえるホワイトの場合どうだろう

数多くのブランドが出し、カットソーのプロならではのこだわりを持ったものもたくさんある


そんな中で製作をスタートさせたのは
ニッターの職人さんの一言だった

「軍手の糸でパーカー用の裏毛作ってみたんだが…」




まだこの段階では全くピンときていない状況だったが
生地をみせてもらうことになった





 


SGFT030 UNBLEACHED GLOVES SHORT SLEEVE



夏は白シャツといいながらも夏に間に合うかどうかわかりませんが…

製作スタートいたします







白のショートスリーブにジーンズ

これが似合うような男になりたいと常日頃思い
日々精進しています


ご期待ください