2019/12

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
<< >>

 




SGFM013 LEATHER LUMP WALLET 


ウォレットの両サイドは最低限のステッチにて留めつけ
極力表にステッチが見えないように

もちろんオール手縫い






以前ご紹介したようにコバは
ブーツのレザーウェルト、レザーヒールの側面の美しさから発想






徹底的に磨き上げる







カバーパーツには2mmのバッファローレザー

ミドルパーツには6mm〜7mmのピット鞣しステアレザー。
そしてミドルパーツには、削ぎ落としによるポケット構造に。

折り返しているから
上から
2mm(バッファローレザー)
+3mm+3mm(ステアレザー切り込み)
+6mm(ステアレザー)
+2mm(バッファローレザー)

つまり約1.6cm

それを徹底的に磨き上げる





サイドからも美しいです

 



SGFM013 LEATHER LUMP WALLET


SGF201 SADDLE RIDEの三枚重ねラベルから発想した三枚重ねの構造


インナーパートにはピット鞣しホースレザー ナチュラルワンオイルプッシュ


ミドルパートにはSGFM501 WORKERS WAISTBANDで使われた極厚ステアレザーピット鞣し
手染めブラウンを削ぎ落としによる特殊構造にした。


カバーパート

外側からの摩擦やダメージが内部にまで及ばないようにする保護の役割。

水に強く、摩擦にも強いバッファローレザーを採用。
使い込むうちにシボも潰れ光沢が出てくる。

ドラムなめしで革の表情を際立たせた。
芯通しし黒で染め上げる。
よって使い込んでも黒がしっかりと残る。








しっかりとインナー、ミドルパートを多い守る。









 


SGFT013 LEATHER LUMP WALLET


インナーパート詳細。






非常に厚い革を使う為、レザーが重なり合う部分、特に内側のコインPKは、一体型だと非常に使いづらい。
その為に、取り外し可能なインナーパートに。

少しのことなのだが、この工夫によって格段に使いやすさが増した。


使う人によっては別々に使う人もいるだろうし
コインPKの向きは変えれるので(ZIPの向きが変えれるので)、右利きの人ばかりでなく、左利き人にも対応する。




きっちりと収まるギリギリの大きさだから
厚い財布に慣れている人はそのまま使っても差し支えない。





馬革を使ったコインPK。
シンプルな形だが、コインが左右に別れやすい底のラウンドカーブ等
コインPK内でコインが重なり合い、外見に影響が出ないようにしている。

シンプルな形状に、職人によるハンドステッチが際立つ。


ジップにもデニムブランド故のこだわりを。




丹銅製だが
銅85%、亜鉛15%の合金。
ムシの含有率に近く調和した経年変化をしていく。

上留めはコの字仕様。

テープは綿100%。

デニム好きも納得してもらえるスペック。




下留めもH止め。


通常より大きめのムシで
ジップの開閉に際、トップがエレメントをこすり、心地よい、そして力強い振動が手に伝わる。

ジップの振動の心地よさ。
わかる人にはわかるはず。



 


SGFM013 LEATHER LUMP WALLET


ミドルパートには極厚ステアレザーを使用する。


三枚重ねラベルをイメージしたこのウォレット。

インナーパーツのレザーには馬革を使用する。


厚さは2mm程度。
しかし、姫路のタンナーでしっかりと作られたハリのあるピットなめしによるホースレザー。




使い込むごとに、馬革独特の光沢が出てくる。
ピットなめしだからこその存在感。




ミドルパーツの牛革。
インナーパーツの馬革。

そしてまだ紹介していないカバーパートの革。

3種の革がそれぞれ、革の特性により経年変化していく。
1つのウォレットで、3種のエイジング。






それではこのレザーをどのように使っていくのか?














詳細は後日。



 



SGFM013 LEATHER LUMP WALLET


最も内側の部分→インナーパート

核となる真ん中の部分→ミドルパート

外側の部分→カバーパート

と分けて紹介いたします。


まずはミドルパートから。


核となる真ん中の部分に使われるのは
SGFM501 WORKERS WAISTBANDで使われたピットなめしステアベンスの極厚タイプ。




原革は南米産のステアハイド。

ステアハイドといえば、珍しくも無い牛革でもっともポピュラーに使われる革である。
生後3ヶ月から6ヶ月の間に去勢され生後2年以上経過した革。

南米産も牛革が仕入れやすく、大きく、厚みのあることから選択。


ここまでは、ごく普通の革である。



その南米産のステアハイドをまず原皮の段階で選択。

厚み、キメの緻密さ、表面の表情…
つまりは、最小限のなめし作業でも、十分な存在感を放つかどうか?
にて選別される。


そして、タンナー独自のピットなめしをした後、
革職人と私が実際に現場で見て、さらに使える革をチョイスする。

これによって、革の種類自体は珍しいものではないが
選別されたふるいにかけられた小数精鋭とも呼べる革だけが残る。

どの革も個性があり、一般的なメーカーでは使うことが出来ない。




ベンス独特の硬さに加えて
6.5mm〜9mmまである厚さ。



この革をまるごとウォレットに使用するにはどうしたら良いのか?

SGFM501 WORKERS WAISTBANDをそのままウォレットにするイメージ。


とにかく厚すぎるこの革をどのように使いやすくするのか?


試行錯誤を繰り返したどり着いたのは
通常では行われないこの手法。


「削ぐのではなく割く」


革は床面を削いで厚みを調整する。

それでは、割くことによって収納を増やし、なおかつ、この一枚革を丸ごと使うことはできないだろうか。


つまりフラップの部分は割くことをしない7mmのまま。
袋部分となる箇所のみ7mmを半分に割く。
そうすれば3.5mm厚の二股に分かれ、その部分が収納となる。

理論からすると出来なくはないが
机上と実際は大きく異なった。

まず3.5mmづつに均一に梳くことがまず難しい。
そして、途中で割く作業を終わらせることが更に難しい。

前代未聞の方法なので初めは失敗ばかりで形にならなかったが
試行錯誤を繰り返しながら少しづつ形になってきた。


わかりにくいので画像で説明。(ダミーレザー)




下側は一枚革(7mm)
上側折り返し部分で二枚に割く。(3.5mmの二枚)


下側と上側は元々は一枚の7mmレザーである。

通常、割く作業をしなければ、一つのレザーからできる収納は1つ。

しかし、割くことによって一つのレザーから二つの収納ができる。




厚みは7mm+7mm で1.4cm。
通常は収納を二つ作ろうとするともう一枚レザーが必要であるから2.1cmとなる。







「ベルトをまるごと使う」「ベルトがそのままウォレットになったような」
というコンセプトに対し
「削ぎ落とす」過程の中での「割く」という作業によって、
ウォレットとしての機能を持つ。

割くというアイデアによって必要十分条件を満たしたアイテムへと近づく。

デザインをしていて最も気持ち良い瞬間。
こじつけのない、無理のないデザインが出来た瞬間、それまでの試行錯誤や悩みが嘘かのように
突き抜けた感じがする。


自信を持ってお薦めするディティール。


ミドルパートの根幹は出来た。

次回ご期待下さい。









 
SGFM013 LEATHER LUMP WALLET 


アイデアソースに従い、1stプロトサンプルを作っていく。


アイデアソース

SGF501 WORKERS WAIST BAND
7mm〜9mmのステアレザー


これを使うと





アイデアソース

SGF201 SADDLE RIDE
三枚重ねラベル。

三枚重ねてみると






アイデアソース

ワークブーツ レザーウェルト及び、ヒールリフト
重なる革側面の美しさ。

厚い革を丹念に磨いていくと






やりたいことをそのまま詰め込んでみる。


その結果






雰囲気は抜群に良い。

しかし、厚すぎる

これでは財布として使えない。むしろ、クラッチバックに近い。
折り曲げた時の厚さは5cm以上。
これほど厚い財布は見たことがない。
厚すぎるので、通常の針では届かず、キリで穴を開けたあと、手で糸を通していくといった手の込んだものとなった。


それそれの個性が、交じり合うことなく、ぶつかり合っている状態。


ただ、この個性がうまく融合すれば、完成度の高いアイテムになっていく予感がする。
個々の個性は十分すぎるほどに魅力的だ。


ここに「そぎ落とす」作業をしながら、完成度の高いウォレットへと変えていく。




ちなみに、ワークスペースに来られたお客さんの中には、このウォレットを観て
「いいですね!!是非使ってみたいですね!!」と言った方も数名どころではなくいました。
数多くのデニムブランドがある中で、あえてSGFのボトムを穿いていただいている意味がわかったような気がします。



 



SGFM013 LEATHER LUMP WALLET


SGFのボトムにあうウォレット。

その為のアイデアソースはやはりボトムの影響が色濃く残すものとなった。

それぞれが個性あるディティール。
この先、アイデアソースを組み合わせていく過程でディティールが主張しすぎ苦労することになるのだが……


アイデアソース

SGF501 WORKERS WAIST BAND
7mm〜9mmのステアレザー






アイデアソース

SGF201 SADDLE RIDE
三枚重ねラベル。






アイデアソース

ワークブーツ レザーウェルト及び、ヒールリフト
重なる革側面の美しさ。





この三つの要素が、ウォレットという使い勝手が良くなければならないといった前提の中でどのように組み込まれていくのか?
その過程も含めて紹介していきます。

 



SGFM013 LEATHER LUMP WALLET


SGFのボトムにあうウォレット。
作成スタート。

LEATHER LUMP

名のとおり「革の塊」






ご期待下さい。